コーティング装置

コーティング装置 原理・構造

バレル研磨機のもつ流動原理をヒントに「削る」技術から「付ける」技術に転換して開発したのがコーティング装置です。
現在、食品(菓子・健康食品)、医薬品、ペットフード、触媒など様々な業界で造粒、コーティングに使用されているレボルビングパンの歴史は古く、構造も非常にシンプルです。しかし、その反面、作業は職人さんの経験と勘に影響され、出来栄えに差が出やすいというお話をよく耳にします。また、最近では、職人さんの高年齢化、作業環境の悪さ、作業負荷による若年層の定着率の低さといった問題も無視できないものになっています。さらに食品の安全衛生に対する認識の高まり、HACCPやISO等、規格の導入も常識化しつつあります。私どもチップトンは、これらの問題点を解決、あるいは軽減すると共に、今までにない商品作りの一役を担えるようなコーティング装置を開発、ご提案しています。

マルチスピン式コーティング装置の原理・構造

コーティング対象のセンターは、ディスクの高速回転によって遠心力で外側へ転勤しながら移動し、ドラムの内側に沿って上昇します。上昇しきったセンターは、広域な表層面を転動落下し、再びディスクの中心付近に戻ります。このような動きの繰り返しが渦流動を形成します。
従来のレボパンでは、センター群の表層面だけで転動流動が生じていましたが、渦流式コーティングでは、常に全体が3次元的に転動流動するので、センターへの被覆剤が全体に展延し、個々のセンターにすばやくコーティングされて行きます。

使用方法

水平利用

ディスクを高速回転することで渦流動に。ドラムを逆回転すればさらに縦巻流動が良くなり、滑りやすいセンターにも対応できます。遠心力で短時間にコーティングします。

傾斜利用

ドラム・ディスクを同期回転することで、レボパン機能となります。また、ディスク回転を可変することで前後方向の流動をコントロール。品質が安定します。

洗浄時の分解

マルチスピン式コーティングの様々な流動形態

  • 渦流モード(水平)

  • 渦流モード(傾斜)

  • レボパンモード(傾斜)

  • 攪拌モード(傾斜)

これらの相互の転動流動を連続して生じさせることができます。

YouTube動画

チョコレートコーティング