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開発ヒストリー③研磨用コンパウンド


洗浄特化。汚れの許容量が大幅UP!
バレル研磨用光沢コンパウンド「FX-06」

「頑固な汚れが落ちる光沢コンパウンドを開発してくれないか?」
営業部から泣きの開発依頼が舞い込んだ。

既存コンパウンドではどれも太刀打ちできない難問

既存コンパウンドではどれも太刀打ちできない難問

あるお客様から、サイズの大きなワークが商品ラインアップに加わり、
バレル研磨時間が今までより延びることになった。
すると、ワークの汚れと研磨石の汚れがひどくなった。
担当営業が、いくつかのコンパウンドのサンプルを提供してみたが、
どれも全くダメ。しかもワークにキズが入るようになった。
「このワークは、お客様の主力商品になるもので品質低下は絶対に許されない。
頑固な汚れが落ちる光沢コンパウンドを開発してくれないか?」

営業部から泣きの開発依頼が舞い込んだ。

あちら立てればこちら立たず

あっちが立てばこっちが立たず

すぐに非常に難しい課題だと予測できたが、同時に高レベルなコンパウンド開発に
取り組めるチャンスに気持ちが高揚した。
いろいろな既存原料を使って配合設計をしてみた。
今までのコンパウンドより汚れが落ちるようになったが、
ワークの汚れが落ちるとキズが付き、キズを抑えるとワークや研磨石の汚れが目立った。
あちら立てればこちら立たずで、開発が行き詰まった。

行き詰まりを突破するには視点を変える!

行き詰まりを突破するには視点を変える!

そこで、今までとは違う開発手法を取り入れようと考えた。
セラミックスの組成検討で用いる「相図」を使って配合設計に取り組んだのだ。
すると既存原料では、相図中の汚れやキズのある領域に寄り、バランスの良い中心部に
治まらないことが見えてきた。新しい原料を配合し、再度試作してみたところ、
「ワークの付着汚れ」、「研磨石の汚れ」、「ワークのキズ」の全てをバランスよく
改善できるようになった。行き詰まりを突破するには、今までとは違うアプローチが
必要だった。視点を変えることによって、突破口が見えてくることがある。
こうして、汚れとキズの両方をなくすことに成功し、既存コンパウンドにない
洗浄力にすぐれた光沢コンパウンド「FX-06」が誕生した。

遂に完成!

洗浄特化。
汚れの許容量が大幅UP!
バレル研磨用
光沢コンパウンド
バレル研磨用光沢コンパウンド
コンパウンドとは?
バレル研磨を行う際、工作物(磨かれるモノ)と研磨石の洗浄剤として使われるのがコンパウンド。
脱脂や防錆など、大きく7つの作用があります。
これを使用することで、工作物の表面のスムーズな仕上がりや粗仕上げから光沢仕上げまでを幅広く実現。
研磨石同様、機種や研磨する条件、目的に応じて豊富な製品群を取りそろえ、環境にも配慮しています。